ボーイング、新型ナローボディ機 2030年代に登場か?NASAと共同開発

ボーイング、新型ナローボディ機 2030年代に登場か?NASAと共同開発

ニュース画像 1枚目:「遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」を備えたサスティナブルな航空機
© Boeing
「遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」を備えたサスティナブルな航空機

ボーイング社は2023年1月18日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が進める持続可能な実証機プログラム「サステナブル・フライト・デモンストレーター(SFD)」の開発パートナーに選定されたと発表しました。開発するのは、燃料使用量と二酸化炭素(CO2)の排出量を最大30%削減する単通路機(ナローボディ機 )です。実証機を開発するために、NASAは4億2,500万ドルを提供し、ボーイングとパートナー企業で最大7億2,500万ドルの投資を行います。実証機を2030年までに開発する計画で、2030年代には、サステナブルなナローボディの新型航空機が登場するかもしれません。

NASAはこれまで、ボーイング社と共同で、マッハ1前後(遷音速)で飛行可能な「遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」の研究を進めていました。TTBW機は、胴体上部から左右に配置された主翼を、胴体下から支える三角形の骨組み構造(Truss)。これにより主翼を薄く長くすることが可能となり、遷音速でも燃料とCO2の排出量を削減することが期待されています。アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーのNASAエイムズ研究センター内の風洞実験施設では、TTBWを備えた模型で実験が行われていました。

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